EucalyptusAdministratorGuide_v1.5.2 Eucalyptus (ユーカリプタス) のインストール [version 1.5.2] †Eucalyptus クラウドのセットアップは、クラウド・コントローラ(CLC)、クラスタ・コントローラ(CC)、ノード・コントローラという、3つのコンポーネントを構成します。そのうち、クラウド・コントローラというのは、いわゆるインターネットの世界がウェブをベースとしたインターフェースを扱っているのと同様に、 ウェブで操作可能なインターフェースを提供する Java プログラムです。クラウド内部へ入ってくるリクエストの取り扱いができるほか、高水準のリソース・スケジューリングや、システム管理*1を行います。また、Amazon S3 と互換性のあるバケット(bucket)をベースとしたストレージ(Walrus/ウォールラス*2)を実装しているほか、Amazon EBS (Elastic Block Storage) のようなブロック・ベースのストレージも実装しています。クラスタ・コントローラ(クラスタ水準のスケジューリングと、ネットワークの制御)と、ノード・コントローラ(ハイパーバイザーの制御)は、C 言語で記述され、Apache 内部のウェブサービスとして実装されています。 これら3つのコンポーネントは、WS-Seruciry(WSS*3 プロトコルを経由して通信します。クラスタごとに1つのクラスタ・コントローラを設置し(クラスタにおける先頭のノードで実行します)、計算ノードごとに1つノード・コントローラを設置します。つまり、1つのクラスタ上に Eucalyptus をインストールしているという状態というのは、クラウド・コントローラとノードコントローラが先頭のノードに設置されており、かつ、各々の計算ノード上ではノード・コントローラが組み込まれた状態のことなのです。 さて、インストールを行う前に、必ず Eucalyptus の動作条件に目を通すようにしてください。Eucalyptus を以前のバージョンからアップグレードする場合は、旧バージョンの Eucalyptus をアップグレードするにはの手順に従ってください。 Eucalyptus のインストールはソースコードからのインストールのほか、パッケージ(RPM 及び DEB)を使ってのインストールも可能です。ソースコードを使う方法は汎用的なもので、ほとんどのあらゆる Linux システムで動作するでしょう。パッケージの場合はディストリビューションが対応している必要があります(1.5.2 現在で対応しているのは Ubuntu 9.01 、Debian squuze/lenny、CentOS 5.3、openSUSE 11 です)。更に、Rocks ベースのクラスタを使用する場合に向けたアドバイスもあります。 何か問題が起こるようであれば、よくあるトラブルの解決方法としてトラブルシューティング・ガイドを御覧ください。 戻る:管理者ガイド (Administrator's Guide) 進む:ソースからのインストール |