*Scalarisの利用方法 [#ee26f614] Scalarisの利用方法について説明します。 ここではコンパイル後の、単一ノード上での動作テストを想定しています。 *設定ファイル [#ef8561a5] Scalarisの設定ファイルとしては以下の2つが使用されます。 -bin/scalaris.cfg 必須の設定ファイル。通常は変更せずにそのまま使用可能。 -bin/scalaris.local.cfg 分散環境用の設定を行うファイル。デフォルトでは存在しない。 またbin/scalaris.local.cfg.exampleというファイルがあり、bin/scalaris.local.cfgの記述のサンプルになっています。 *bootサーバの起動 [#a24e0052] Scalarisでは、bootサーバとレギュラーノードの2つの役割に分かれています。~ bootサーバは分散環境で動作する際に、他のノードからの接続を受けることができます。~ # cd bin # ./boot.sh 起動後にエンターキーを押すと、そのままScalaris用のシェルが起動して、コマンドの入力を受け付けます。 // コマンドは調査中。 // Ctrl-Cを押すと、killやloadが入力できるが、押さないと何を入れても受け付けてくれない。 *bootサーバの状態確認 [#zce367f6] bootサーバ起動後、ブラウザからアクセスが可能になります。 通常は8000番ポートを使用しています。 #ref(scalaris_ss1.jpg) このWebページからは、接続しているノードの情報などを見ることができます。 また、KVSの操作として、key/valueの設定や読み出しをブラウザから行うことができます。 また、KVSの操作として、key/valueの追加や読み出しをブラウザから行うことができます。 *レギュラーノードの起動 [#xea2efa8] bootサーバではない、通常のノードはレギュラーノードと呼ばれます。 以下のコマンドを実行することで、レギュラーノードが起動します。 # cd bin # ./cs_local.sh cs_local.shもboot.shと同様に、Scalaris用のシェルが起動します。 レギュラーノードが起動し、bootサーバに接続すると Webページ上で確認することができます。 WebページのNumber of nodes:の数字が増え、 RingやIndexed Ringのページでは円グラフによるノードの分布が確認できます。 *2台目以降のレギュラーノードの起動 [#f09e2153] // port番号が衝突するため、ずらす必要があります。 binディレクトリには2台目、3台目のレギュラーノードを起動するためのスクリプトがあり、 それぞれcs_local2.sh、cs_local3.shとして存在しています。 cs_local.shスクリプトの中身は以下のようになっています。 ID=1 NAME="node$ID" CSPORT=$((14195+$ID)) YAWSPORT=$((8000+$ID)) export SCALARIS_NODE_NAME="$NAME" export SCALARIS_ADDITIONAL_PARAMETERS="-scalaris cs_port $CSPORT -scalaris yaws_port $YAWSPORT" ABSPATH="$(cd "${0%/*}" 2>/dev/null; echo "$PWD"/"${0##*/}")" DIRNAME=`dirname $ABSPATH` $DIRNAME/scalarisctl -i node start $* cs_local2.shでは最初のID=1がID=2と定義されており、その後はcs_local.shと同様の処理が記述されています。このようにしてプロセスの使用するポートの衝突を防いでいます。 このため、同様にIDを増やしたスクリプトを用意すれば、4台目以降用の起動スクリプトを作成できます。