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* RightScale プラットフォームと Eucalyptus [#be271542]

2008年11月4日、RightScale 社(RightScale, Inc) は、Eucalyptus をベースとしたクラウドのインストールをサポートすると発表しました。公開デモンストレーション環境の Eucalyptus Public Cloud (EPC) は、
RightScale プラットフォームの Eucalyptus Edition を通してアクセス可能です。

** 制約 [#p6470322]
EPC 自身も含め、デモンストレーション環境は ''評価目的のためのもの''ですので、Eucalyptus Edition の機能は制限されています。具体的には、サービスの利用に当たって次のような機能制限や限界があります。
- VM インスタンスは''6時間''のみという制約があります(時間になりますと、一切の予告なく停止します)。
- 一度の利用で、''インスタンスの数は4件まで''利用できます。
- VM インスタンスは公開 IP アドレスを割り当てられます。しかし、接続が許可されているのは、内向きの通信(incoming側)と、インスタンス間の''ネットワーク接続''のみです(ただし、外向けだとしても Debian のミラーサイトへの接続は許可されていますので、apt-get が動作します)。
- カスタマイズしたディスクイメージを、ユーザがアップロードすることはできません。使えるイメージは EPC が提供しているものに制限されています。
- Eucalyptus Edition Platform で可能な操作は、次の機能のみです。
-- インスタンスの管理(開始・停止・監視)
-- SSH 鍵の管理
-- SSH 端末を経由してのインスタンスへのログインは、プラットフォームを開始時に作成する SSH 鍵を使用
- サービスは、性能や信頼性を一切保証しません。また、インスタンスの事前停止や(6時間経過する前だとしても)、アカウント情報を失うことはないと考えていますが、起こり得ます。

** RightScale の Eucalyptus Edition へのサインアップ [#v86a2183]

1. RightScale のプラットフォームを介して Eucalyptus Public Cloud(公開クラウド)を使うためには、まず、Eucalyptus Public Cloud へのサインアップを行い、EPC 証明書を取得する必要があります。
-- [[このURL>>https://mayhem9.cs.ucsb.edu:8443/]]にある「 ''apply for an account'' 」(アカウントを追加)をクリックします(ブラウザでの接続時、証明書に関するセキュリティの警告が表示されるかもしれませんが、ブラウザの操作を行い、信頼するネットワークとして登録してください)。
-- フォームに必要な情報を入力し、メールが届くのを''待ちます''。届いたメール本文に記載される URL をクリックし、''ログイン''します。

([[Eucalyptus ユーザーズ・ガイド>EucalyptusUserGuide]]のセクション1と2を御覧ください)

2. それから、RightScale プラットフォームの Eucalyptus Edition に、次のような手順でサインアップを行います。
-- [[サインアップのページ>https://eucalyptus.rightscale.com/users/new]] を''クリック''してください(ブラウザでの接続時、証明書に関するセキュリティの警告が表示されるかもしれませんが、ブラウザの操作を行い、信頼するネットワークとして登録してください)。
-- 最初に表示されるページの''フォームに記入''してください(必須の項目は、First name、Last name、Email、パスワードのフィールド2つ、利用規約である Term and conditions のチェックです)。
-- 3ページ目の(2ページ目は自動的に飛ばされます) Eucalyptus Public Cloud credential では、自分の EPC の情報である Username、Query ID、秘密鍵(Secret Key)がすべて表示されます(表示された項目は、前後に余分な改行などをいれず、確実にコピーしてください。)。
RightScale のプラットフォームにログインする前に、上記のステップを作業が順調にこなしておいてください。問題がなければ、EPC インスタンスは、RightScale プラットフォームだけではなく、その他の EC2 互換ツールから操作可能になります。

* RightScale の Eucalyptus Edition を使う [#of306400]

インスタンスを起動するためには、あと2つのステップを踏みます。

1. ブラウザを使ってシェルへのアクセスを可能にするためには、少なくとも1つの SSH 鍵を RightScale プラットフォームを通して登録しておく必要があります(RightScale プラットフォーム上の鍵一覧では、これまで登録している鍵が表示されますが、EPC 向けにの登録や、それぞれの鍵をインスタンス起動時に指定することもできます)。

''鍵を追加''するには、 Design → Eucalyptus → SSH Keys を選び、右隅に表示される黄色い Add Key ボタンをクリックします。次に名前は好きなものを入力してください。既に SSH 鍵が作成されている場合、例えばプラットフォームの外で作成したもの(すなわち、インスタンスにログインするときに使用する SSH 端末のもの)を使いたい場合は、秘密鍵部分のファイルから、カットアンドペーストして利用することもできます。

2. インスタンスを実行する前に、少なくとも1つのセキュリティ・グループを作成しておく必要があります。Design → Eucalyptus → セキュリティ・グループ を移動します(一方、インスタンスを起動する前の状態であれば、プラットフォーム上で Eucalyptus Security Group が割り当てられています。しかし、インスタンスを起動する前には、''セキュリティグループを作成''しておいてください。)。また、現時点では完全にサポートされていないため、作成したセキュリティ・グループの権限(Permission)を変更しないでください。

''インスタンスを起動する''(start)には、Design → Eucalyptus → Images を押します。利用可能なイメージ一覧が表示(即座にブート可能な ttylinux という「おもちゃの」Linux と言われるものや、ブートに時間がかかる標準的な Debian イメージが提供されています)されますので、緑の「 play 」ボタンを押します。新しいインスタンスの Nickname は、適当に割り当てられます。変更したい場合は、インスタンスを起動する前に行っておいてください。もしもプラットフォームで、ノードを起動するリクエストをゾーンで受け付けられない旨の表示が出たら、どうか、時間をおいてからもう一度試してください。

''インスタンスを停止する''(terminate)には、Home → Dashboard 又は Manage Servers → Active Servers で表示される一覧で、インスタンスの横に表示される赤い stop ボタンを押してください。

Eucalyptus と RightScale を試していただいて、ありがとうございました!

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原文:http://open.eucalyptus.com/wiki/RightScale

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