EucalyptusAdministratorGuide_v1.5.2


CentOS 5.3 に Eucalyptus (1.5.2) をインストール

Eucalyptus を CentOS 5.3 にインストールするには、ソースから行う方法と、バイナリの RPM パッケージを用いる方法があります。このドキュメントでは、Eucalyptus を RPM を使ってのインストールを行います。

RPM のダウンロード

Eucalyptus のバイナリは、クラウド・コントローラ(-cloud パッケージ)、クラスタ・コントローラ(-cc パッケージ)、ノード・コントローラ(-nc パッケージ)のように、複数のバイナリ・パッケージに分割されています。インストールを簡単にするために、Eucalyptus 依存するサードパーティ製のパッケージ( Rampart、Axis2C、その他の Java ライブラリ )を、1つの tar 形式のファイルにまとめてあります。

適切な tar 形式のファイルを http://open.eucalyptus.com/downloads からダウンロードしてください。

一時的な作業ディレクトリで、tar 形式のファイルを展開します。

tar zxvf eucalyptus-1.5.2-*.tar.gz
cd eucalyptus-1.5.2-*

その他に依存するパッケージは、CentOS 標準のリポジトリ中にあります。

動作条件

CentOS の標準的なインストールを行った後は、Eucalyptus の動作条件を満たすために、次の作業を行います。

1. フロント・エンドと、ノードと、クライアント・マシンそれぞれのシステム時間を同期します(例えば NTP を使う)。

yum install -y ntp
ntpdate pool.ntp.org

2.ノードのインストールを完全に終えた後は、ローカルホストの HTTP を経由して、ハイパーバイザーを制御できるように Xen の調整を行います。

yum install -y xen
sed --in-place 's/#(xend-http-server no)/(xend-http-server yes)/' /etc/xen/xend-config.sxp 
sed --in-place 's/#(xend-address localhost)/(xend-address localhost)/' /etc/xen/xend-config.sxp
/etc/init.d/xend restart

また、xen が有効な kernel (dom-0) で動作させておく必要があります。

3. フロント・エンドには、Java、Apache ant、DHCP server を設置します(Eucalyptus がきちんと設定されていたとしても、これらが妥当な設定で実行されるとは限りません)。

yum install -y java-1.6.0-openjdk ant ant-nodeps dhcp bridge-utils

4. ファイアウォールのルールには、Eucalyptus コンポーネントの相互通信と、Eucalyptus と通信するクライアントとの通信を許可しなければなりません。フロント・エンド側では、ポート 8443、8773、8774 を開いておく必要があります。ノード側では、ポート 8775 を開かなくてはいけません。Elastic IP やSecurity Groups を使うつもりであれば、ファイアウォールを無効にすることを考え、Eucalyptusu を使うためにカスタマイズしたファイアウォールのルール(詳細は ネットワーク設定? をご覧ください)を検討してください。フロント・エンド及びノードで、それぞれ次のように実行します。

テキストコンソール上であれば、次のようにしてください。

X 端末上では、次のようにしてください。

フロント・エンドに RPM を使ってインストールします

この例では x86_64 アーキテクチャを使用する場合を扱っています。32 ビットのアーキテクチャを使用している場合は、i386i586 に置き換えてください。

フロント・エンドで、依存関係にあるサードパーティ製の RPM をインストールします。

cd eucalyptus-1.5.2-rpm-deps-x86_64
rpm -Uvh aoetools-21-1.el4.x86_64.rpm \
         euca-axis2c-1.5.0-2.x86_64.rpm \
         euca-rampartc-1.2.0-1.x86_64.rpm \
         vblade-14-1mdv2008.1.x86_64.rpm
cd ..

名前に -cloud や -cc が付く RPM もインストールします。

rpm -Uvh eucalyptus-1.5.2-1.x86_64.rpm \
         eucalyptus-cloud-1.5.2-1.x86_64.rpm \
         eucalyptus-gl-1.5.2-1.x86_64.rpm \
         eucalyptus-cc-1.5.2-1.x86_64.rpm

ノードへ RPM を使ってインストールします

それぞれの計算ノードで、依存関係にあるパッケージをインストールします。

cd eucalyptus-1.5.2-rpm-deps-x86_64
rpm -Uvh aoetools-21-1.el4.x86_64.rpm \
         euca-axis2c-1.5.0-2.x86_64.rpm \
         euca-rampartc-1.2.0-1.x86_64.rpm \
         euca-libvirt-1.5-1.x86_64.rpm \
         vblade-14-1mdv2008.1.x86_64.rpm
cd ..

ノード・コントローラに関連するパッケージもインストールします。

rpm -Uvh eucalyptus-1.5.2-1.x86_64.rpm \
         eucalyptus-gl-1.5.2-1.x86_64.rpm \
         eucalyptus-nc-1.5.2-1.x86_64.rpm

インストール最終ステップ

インストールにおける最終ステップは、ユーザ 'eucalyptus'( RPM パッケージのインストール時に自動生成されます)が、すべての計算ノード上において、libvirt を通してハイパーバイザーと連携できるように設定済みかどうか確認します。簡単な動作確認の方法は、それぞれのノード上で次のコマンドを実行してみることです。

su eucalyptus -c "virsh list"

コマンドの実行結果にはエラーの出力(xend に接続することができない)が含まれるかもしれませんが、すべてのドメイン一覧が表示されるのであれば(少なくとも Domain-0 があれば)、設定は適切です。

Eucalyptus サービスを起動するには、次のようにします。

フロント・エンド上:

/etc/init.d/eucalyptus-cloud start
/etc/init.d/eucalyptus-cc start

ノード上:

/etc/init.d/eucalyptus-nc start

この段階で、システム設定 ページにおける、初回時の設定に進むことができます。

その他の関連する設定

Eucalyptus で Elastic IP や Security Group を使うつもりであれば、仮想マシンのネットワークを VLAN タグを使っての分離や、その他にも幾つかのパッケージをインストールすなければなりません。次のコマンドを実行してください。

yum install -y java-1.6.0-openjdk-devel ant ant-nodeps libvirt-devel curl-devel httpd httpd-devel apr-devel openssl-devel dhcp 

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原文:http://open.eucalyptus.com/wiki/EucalyptusSourceCodeInstallation_v1.5.2


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