Scalarisの設定や起動方法、利用方法について説明します。
Scalarisの設定ファイルとしては以下の2つが使用されます。
またbin/scalaris.local.cfg.exampleというファイルがあり、bin/scalaris.local.cfgの記述のサンプルになっています。
Scalarisでは、bootサーバとレギュラーノードの2つの役割に分かれています。
bootサーバは分散環境で動作する際に、他のノードからの接続を受けることができます。
# cd bin # ./boot.sh
起動後にエンターキーを押すと、そのままScalaris用のシェルが起動して、コマンドの入力を受け付けます。
bootサーバ起動後、ブラウザからアクセスが可能になります。 通常は8000番ポートを使用しています。 このWebページからは、接続しているノードの情報などを見ることができます。 また、KVSの操作として、key/valueの設定や読み出しをブラウザから行うことができます。
bootサーバではない、通常のノードはレギュラーノードと呼ばれます。 以下のコマンドを実行することで、レギュラーノードが起動します。
# cd bin # ./cs_local.sh
cs_local.shもboot.shと同様に、Scalaris用のシェルが起動します。
binディレクトリには2台目、3台目のレギュラーノードを起動するためのスクリプトがあり、 それぞれcs_local2.sh、cs_local3.shとして存在しています。 cs_local.shスクリプトの中身は以下のようになっています。
ID=1 NAME="node$ID" CSPORT=$((14195+$ID)) YAWSPORT=$((8000+$ID)) export SCALARIS_NODE_NAME="$NAME" export SCALARIS_ADDITIONAL_PARAMETERS="-scalaris cs_port $CSPORT -scalaris yaws_port $YAWSPORT" ABSPATH="$(cd "${0%/*}" 2>/dev/null; echo "$PWD"/"${0##*/}")" DIRNAME=`dirname $ABSPATH` $DIRNAME/scalarisctl -i node start $*
cs_local2.shでは最初のID=1がID=2と定義されており、その後はcs_local.shと同様の処理が記述されています。このようにしてプロセスの使用するポートの衝突を防いでいます。 このため、同様にIDを増やしたスクリプトを用意すれば、4台目以降用の起動スクリプトを作成できます。