Hibariは、並列処理に向いているとして最近注目を集めているErlangという言語によって開発されており、プロセス自体が非常に軽量である事が特徴として挙げられます。
また高性能化へのアプローチとしてRAMストレージへの対応や、「コンシステント・ハッシング・アルゴリズム」というデータを分散配置アルゴリズムを採用し、データリード時に複数ノードからの同時データ読み出しを可能としている点などが挙げられるでしょう。
Hibariには、自動でのデータレプリケーション機能やデータ分散機能が存在しており、システムを停止する事なくデータノード(Hibariではブリックと呼ばれます)の拡張や変更に対応しています。
このため、非常に高い拡張性を持っていると言えます。
データ分散アルゴリズムにより、Hibariはハードウェア障害発生時にも動的にノードを切り離し、単一故障点を即座に切り離す事が可能です。
この場合においても、登録されたキーやデータについては2重化以上の冗長構成を利用する事が可能であるため、システムダウンを引き起こす事なくサービスの継続利用が可能となっています。
Hibariシステムについては、書き込み処理が完了した最新のデータのみを提供することを保証します。(書き込みが完了し、各ノードそれぞれで同一の読み出しが可能となるまでは対象データへのアクセスを行わないようです/未検証)
このため強い一貫性を持ち、各データに関しては完全に同期が行われている事が保証されているようです。
また、ストレージオプションにてRAMディスクを選択した際にも、実際にはディスクに対象データは書き込まれており、データロスト時について信頼性の確保が考慮されているようです。
Hibariは汎用ハードウェアを使用して構築する事が可能であり、専門的なハードウェアを用意する場合と比べて導入コストを低下させる事ができます。
また、スケールアウト(参照)を基本とする柔軟な拡張性を持つために、システムやデータの規模に合わせ柔軟な対応が可能であり、高いハードウェアスペックが必ずしも必要ではないという点で、コストパフォーマンスを高める事に成功しているようです。