Euca2oolsUsing


ブロック・ストレージを使う (Block Storage)

クラウド環境では、動的なブロック・ボリュームの作成や、インスタンスに対するボリュームの割り当て、ボリュームの取り外し、ボリュームの削除、ボリュームからスナップショットの作成、スナップショットを元にしたボリュームの作成が可能です。ボリュームは raw ブロック・デバイスです。そのため、VM インスタンスからはブロック・デバイスとして認識させたあと、取り付けたボリュームの直下にファイルシステムを作成し、マウントして参照することができます。また、ボリュームのスナップショットを瞬時に作成したり、スナップショットを元にボリュームを復元することもできます。

ボリュームの作成

ダイナミックなブロック・ボリュームを作成するには、"euca-create-volume" コマンドを用います。 たとえば、availability zone のゾーン名 "myzone" において、1GB のボリュームを作成するには、次のようにコマンドを実行してください。

euca-create-volume --size 1 -z myzone

availability zone の一覧を表示したい場合は、"euca-describe-availability-zones" コマンドを用います。 また、既存のスナップショットをもとにしてボリュームを構築(復元)することもできます。たとえば、ゾーン "myzone" で作成済みのスナップショット "snap-33453345" を用いてボリュームを作成するには、次のようにコマンドを実行してください。 euca-create-volume --snapshot snap-33453345 -z myzone 詳細なオプションを知りたい場合は、

euca-create-volume

このように実行ください。

インスタンスへのボリュームの追加

インスタンスに対してブロック・ボリュームを追加するには "euca-attach-volume" コマンドを実行します。その際、ローカルのブロックデバイス名を指定しなくてはいけません(インスタンス内部で処理でデバイスを特定するために用います)。たとえば、インスタンス "i-99838888" において、ボリューム "vol-33534456" を "/dev/sdb" として認識させるには、次のように実行してください。

euca-attach-volume -i i-99838888 -d /dev/sdb vol-33534456

なお、インスタンスに対して認識させることが可能なボリュームは1つだけです。

ボリュームの取り外し

追加済みのボリュームを取り外すには "euca-detach-volume" コマンドを用います。たとえば、ボリューム"vol-33534456" を取り外すには、次のように実行してください。

euca-detach-volume vol-33534456

なお、ボリュームを取り外すには、インスタンスを停止するかボリュームを削除する必要があります。もしボリュームの取り外しを行わないと、ボリュームに矛盾した情報を残すことになったり、データを消失する危険性があります。

ボリュームの削除

ボリュームを削除するには "euca-delete-volume" コマンドを用います。たとえば、ボリューム "vol-33534456" を削除するには、次のように実行してください。

euca-delete-volume vol-33534456

インスタンスに全く割り当てられていないボリュームだけが削除可能です。

スナップショットの作成

ボリュームのスナップショットを作成することも出来ます。スナップショットを作る際には、ボリュームが取り付けられている必要があります。たとえば、ボリューム "vol-33534456" に対するスナップショットを作成するには、次のように実行してください。

euca-create-snapshot vol-33534456

スナップショットの削除

スナップショットを削除するには "euca-delete-snapshot" コマンドを実行します。たとえば、スナップショット "snap-33453345" を削除する場合は、次のようにコマンドを実行してください。

euca-delete-snapshot snap-33453345

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