Hibari/インストール
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トラブル事例
*Hibariシステムのインストール [#j0f0395e] Hibariについては2010年10月現在、バイナリパッケージでの提供は行われていないようです。 このため、Hibariのソースについてダウンロードし、コンパイルを行った後、インストールするという流れになります。 #contents **前提条件 [#vfe6bff2] Hibariシステムのテストは「[[RedHat Linux>http://www.jp.redhat.com/rhel/]]」や、そのクローンである「[[CentOS>http://www.centos.org/]]」、[[RedHat>http://www.jp.redhat.com/]]社が支援する「[[Fedora Core>http://fedoraproject.org/]]」といったLinuxディストリビューションによって動作検証がなされているようです。~ このため、上記OS上にての稼働が望ましいものと思われます。~ ここでは、フリーで入手可能な上に、企業用Webサーバ稼働等についても非常に採用例の多い「CentOS」について使用します。~ CentOSのバージョンについては最新版の「5.5 Final」を使用しました。 **インストール手順 [#se68d653] インストールについては[[Hibari README Page>http://hibari.sourceforge.net/webpage-README.html]]を参照しています。 ~ ***1.Hibariのダウンロード [#z159acc5] Hibariのシステムについては、以下のURLでスナップショットのダウンロードが可能です。 >[[http://sourceforge.net/projects/hibari/]] 但しHibariについては現在も開発、修正が行われているため、確実に最新版についてのダウンロードを行ないたい場合は、ソースコード管理システムである「[[Git>http://git-scm.com/]]」をインストールし、レポジトリからのコピーをする事が推奨されているようです。~ Gitのインストールについては公式サイトよりダウンロードしても問題ありませんが、yumのレポジトリである「[[RPMforge>http://rpmrepo.org/RPMforge]]」を導入し、そこからパッケージを導入した方が簡単です。 # wget http://dag.wieers.com/rpm/packages/RPM-GPG-KEY.dag.txt # rpm --import RPM-GPG-KEY.dag.txt # rm -f RPM-GPG-KEY.dag.txt # wget http://packages.sw.be/rpmforge-release/rpmforge-release-0.5.1-1.el5.rf.i386.rpm # rpm -ivh rpmforge-release-0.5.1-1.el5.rf.i386.rpm # yum --enablerepo=rpmforge -y install git Gitのインストールが完了したら、Hibariをレポジトリよりダウンロードします。~ まずは、ダウンロード用のワークディレクトリについて作成します。管理者権限で行う必要はありません。 $ mkdir -p ~/hibari ワークディレクトリに移動し、Hibariをレポジトリよりダウンロードします。 $ cd ~/hibari $ git clone git://hibari.git.sourceforge.net/gitroot/hibari/bom . $ env BOM_GIT=git://hibari.git.sourceforge.net/gitroot/hibari/ ./bom.sh co src/top/hibari/GDSS 上記手順を完了すれば、レポジトリよりHibariがダウンロードされます。~ Gitをインストールせず、スナップショットを使用してインストールを行う場合は、以下のように解凍をしておくだけで問題ありません。 $ tar zxvf hibari-snapshot.tar.gz ~ ***2.Hibariコンパイル事前準備 [#j03aee78] 前提条件としてパッケージの「openssl-devel」と「libtool」が必要になります。~ また、コンパイル時に「compress」パッケージが必要になります。ただし「compress」パッケージは現行、2GB以上のファイルに対応した「ncompress」パッケージへと置き換わっているため、可能であればこちらをインストールする事をオススメします。(コンパイル動作に影響はありませんし、そもそも CentOS 5.5 上ではcompressパッケージは廃止されています) $ yum -y install openssl-devel $ yum -y install libtool $ yum -y install ncompress なお、コンパイル動作に必要なものとして他に「gcc」や「gcc-lib」等のCコンパイラや、必須ライブラリ等がありますが、こちらはCentOSのインストール時にプリセットとして用意されている「開発ツール」と「開発ライブラリ」のインストールオプションにチェックを付ける事で解決可能ですので、事前に行っておくと良いでしょう。 ~ ***3.Erlangインストール [#z4c2c9d2] HibariはErlangによって開発されていますので、当然ながらコンパイルのためにはErlangが必要になります。~ Erlangは前段階で準備した「RPMforge」のレポジトリにも含まれているため、yumコマンドでのインストールが可能ですが、残念ながら現在はバージョンが古く、Hibariのコンパイルが不可能となっています。~ そこで今回は、Erlangのサイトよりソースをダウンロードし、こちらをコンパイルする事でインストールを試みます。 >[[http://www.erlang.org/download.html]] 上記サイトにて、バージョンが「R13B01」以上のものが対象のようですが、検証したところ2010年10月現在で「R14A」以上のバージョンでは、コンパイルに失敗してしまうようです。(今後、新しいバージョンには順次対応予定とのマニュアル記述があります)~ 今回は、「R13B04」のバージョンを使用しました。 $ wget http://www.erlang.org/download/otp_src_R13B04.tar.gz $ tar zxvf otp_src_R13B04.tar.gz $ cd otp_src_R13B04/ $ ./configure $ make $ su - # make install ~ ***4.Hibariコンパイル [#k980c861] Hibariのコンパイルを行ないます。~ 前述の通り、HibariのコンパイルにはErlangが必要となります。インストールされたディレクトリパスが必要となりますので、どこかにメモをしておくと良いでしょう。 $ cd ~/hibari $ ./bom.sh make $ make ERL=/usr/local/lib/erlang/bin/erl 「ERL=Erlangへのパス」というように、Erlangコンパイラへのパスを指定します。 ~ ***5.Hibariインストール [#r9162284] Hibariをインストールします。~ コンパイル時に「pkg」ディレクトリ内にインストーラが出来上がっていますので、これを利用します。 $ cd ./pkg インストール前に各種設定を変更します。最低限、Erlangへのパスのみの変更であっても動作に問題はありません $ vi gifCustom.gdss.cfg $ vi gifDefaults.gdss.cfg 各種設定を見直し、インストールを開始します。 $ su - # ./installer-gdss.sh -o silent 以上でインストールが終了します。 ~ ***6.Hibari稼働準備 [#qc2a9dfd] 起動スクリプトを使用し、Hibariを起動します。~ 起動スクリプトは通常「/etc/init.d/」内に「gdss」という名称で存在しています。 # /etc/init.d/gdss start これに加え、初回起動時のみ # /etc/init.d/gdss provision-standalone とし、ブートストラップを起動します。次回以降には必要ありません。~ 全作業終了後、Webブラウザ等でインストールマシンの23080ポートへアクセスすれば、Hibariの管理者画面を閲覧する事が出来ます。 #ref(screenshot_gdss_admin_thumb.png) ~ ***7.Hibariをサービスとして登録 [#s5b1935a] 起動スクリプトはこのままの形でサービスとして動作するため、以下の手順でサービスへ登録してしまうと、以後が楽です。 # vi /etc/init.d/gdss (以下のように編集) #!/bin/sh # chkconfig: 345 98 20 <-追加(数値は左から順に 起動レベル 開始優先度 終了優先度) # description: Hibari <-追加(サービス名/今回はHibariとして登録) # processname: gdss <-追加(プロセス名称/今回はgdssとして登録) (編集終了後に) # chkconfig --add gdss # chkconfig gdss on これでサービスとしてHibariが登録されるため、サーバ起動時に自動的に起動、サーバ終了時に自動的にサービスが終了されるようになります。
タイムスタンプを変更しない
*Hibariシステムのインストール [#j0f0395e] Hibariについては2010年10月現在、バイナリパッケージでの提供は行われていないようです。 このため、Hibariのソースについてダウンロードし、コンパイルを行った後、インストールするという流れになります。 #contents **前提条件 [#vfe6bff2] Hibariシステムのテストは「[[RedHat Linux>http://www.jp.redhat.com/rhel/]]」や、そのクローンである「[[CentOS>http://www.centos.org/]]」、[[RedHat>http://www.jp.redhat.com/]]社が支援する「[[Fedora Core>http://fedoraproject.org/]]」といったLinuxディストリビューションによって動作検証がなされているようです。~ このため、上記OS上にての稼働が望ましいものと思われます。~ ここでは、フリーで入手可能な上に、企業用Webサーバ稼働等についても非常に採用例の多い「CentOS」について使用します。~ CentOSのバージョンについては最新版の「5.5 Final」を使用しました。 **インストール手順 [#se68d653] インストールについては[[Hibari README Page>http://hibari.sourceforge.net/webpage-README.html]]を参照しています。 ~ ***1.Hibariのダウンロード [#z159acc5] Hibariのシステムについては、以下のURLでスナップショットのダウンロードが可能です。 >[[http://sourceforge.net/projects/hibari/]] 但しHibariについては現在も開発、修正が行われているため、確実に最新版についてのダウンロードを行ないたい場合は、ソースコード管理システムである「[[Git>http://git-scm.com/]]」をインストールし、レポジトリからのコピーをする事が推奨されているようです。~ Gitのインストールについては公式サイトよりダウンロードしても問題ありませんが、yumのレポジトリである「[[RPMforge>http://rpmrepo.org/RPMforge]]」を導入し、そこからパッケージを導入した方が簡単です。 # wget http://dag.wieers.com/rpm/packages/RPM-GPG-KEY.dag.txt # rpm --import RPM-GPG-KEY.dag.txt # rm -f RPM-GPG-KEY.dag.txt # wget http://packages.sw.be/rpmforge-release/rpmforge-release-0.5.1-1.el5.rf.i386.rpm # rpm -ivh rpmforge-release-0.5.1-1.el5.rf.i386.rpm # yum --enablerepo=rpmforge -y install git Gitのインストールが完了したら、Hibariをレポジトリよりダウンロードします。~ まずは、ダウンロード用のワークディレクトリについて作成します。管理者権限で行う必要はありません。 $ mkdir -p ~/hibari ワークディレクトリに移動し、Hibariをレポジトリよりダウンロードします。 $ cd ~/hibari $ git clone git://hibari.git.sourceforge.net/gitroot/hibari/bom . $ env BOM_GIT=git://hibari.git.sourceforge.net/gitroot/hibari/ ./bom.sh co src/top/hibari/GDSS 上記手順を完了すれば、レポジトリよりHibariがダウンロードされます。~ Gitをインストールせず、スナップショットを使用してインストールを行う場合は、以下のように解凍をしておくだけで問題ありません。 $ tar zxvf hibari-snapshot.tar.gz ~ ***2.Hibariコンパイル事前準備 [#j03aee78] 前提条件としてパッケージの「openssl-devel」と「libtool」が必要になります。~ また、コンパイル時に「compress」パッケージが必要になります。ただし「compress」パッケージは現行、2GB以上のファイルに対応した「ncompress」パッケージへと置き換わっているため、可能であればこちらをインストールする事をオススメします。(コンパイル動作に影響はありませんし、そもそも CentOS 5.5 上ではcompressパッケージは廃止されています) $ yum -y install openssl-devel $ yum -y install libtool $ yum -y install ncompress なお、コンパイル動作に必要なものとして他に「gcc」や「gcc-lib」等のCコンパイラや、必須ライブラリ等がありますが、こちらはCentOSのインストール時にプリセットとして用意されている「開発ツール」と「開発ライブラリ」のインストールオプションにチェックを付ける事で解決可能ですので、事前に行っておくと良いでしょう。 ~ ***3.Erlangインストール [#z4c2c9d2] HibariはErlangによって開発されていますので、当然ながらコンパイルのためにはErlangが必要になります。~ Erlangは前段階で準備した「RPMforge」のレポジトリにも含まれているため、yumコマンドでのインストールが可能ですが、残念ながら現在はバージョンが古く、Hibariのコンパイルが不可能となっています。~ そこで今回は、Erlangのサイトよりソースをダウンロードし、こちらをコンパイルする事でインストールを試みます。 >[[http://www.erlang.org/download.html]] 上記サイトにて、バージョンが「R13B01」以上のものが対象のようですが、検証したところ2010年10月現在で「R14A」以上のバージョンでは、コンパイルに失敗してしまうようです。(今後、新しいバージョンには順次対応予定とのマニュアル記述があります)~ 今回は、「R13B04」のバージョンを使用しました。 $ wget http://www.erlang.org/download/otp_src_R13B04.tar.gz $ tar zxvf otp_src_R13B04.tar.gz $ cd otp_src_R13B04/ $ ./configure $ make $ su - # make install ~ ***4.Hibariコンパイル [#k980c861] Hibariのコンパイルを行ないます。~ 前述の通り、HibariのコンパイルにはErlangが必要となります。インストールされたディレクトリパスが必要となりますので、どこかにメモをしておくと良いでしょう。 $ cd ~/hibari $ ./bom.sh make $ make ERL=/usr/local/lib/erlang/bin/erl 「ERL=Erlangへのパス」というように、Erlangコンパイラへのパスを指定します。 ~ ***5.Hibariインストール [#r9162284] Hibariをインストールします。~ コンパイル時に「pkg」ディレクトリ内にインストーラが出来上がっていますので、これを利用します。 $ cd ./pkg インストール前に各種設定を変更します。最低限、Erlangへのパスのみの変更であっても動作に問題はありません $ vi gifCustom.gdss.cfg $ vi gifDefaults.gdss.cfg 各種設定を見直し、インストールを開始します。 $ su - # ./installer-gdss.sh -o silent 以上でインストールが終了します。 ~ ***6.Hibari稼働準備 [#qc2a9dfd] 起動スクリプトを使用し、Hibariを起動します。~ 起動スクリプトは通常「/etc/init.d/」内に「gdss」という名称で存在しています。 # /etc/init.d/gdss start これに加え、初回起動時のみ # /etc/init.d/gdss provision-standalone とし、ブートストラップを起動します。次回以降には必要ありません。~ 全作業終了後、Webブラウザ等でインストールマシンの23080ポートへアクセスすれば、Hibariの管理者画面を閲覧する事が出来ます。 #ref(screenshot_gdss_admin_thumb.png) ~ ***7.Hibariをサービスとして登録 [#s5b1935a] 起動スクリプトはこのままの形でサービスとして動作するため、以下の手順でサービスへ登録してしまうと、以後が楽です。 # vi /etc/init.d/gdss (以下のように編集) #!/bin/sh # chkconfig: 345 98 20 <-追加(数値は左から順に 起動レベル 開始優先度 終了優先度) # description: Hibari <-追加(サービス名/今回はHibariとして登録) # processname: gdss <-追加(プロセス名称/今回はgdssとして登録) (編集終了後に) # chkconfig --add gdss # chkconfig gdss on これでサービスとしてHibariが登録されるため、サーバ起動時に自動的に起動、サーバ終了時に自動的にサービスが終了されるようになります。
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