[[EucalyptusAdministratorGuide_v1.5.2]] #contents ---- * CentOS 5.3 に Eucalyptus (1.5.2) をインストール [#pff6bed7] Eucalyptus を CentOS 5.3 にインストールするには、ソースから行う方法と、バイナリの RPM パッケージを用いる方法があります。このドキュメントでは、Eucalyptus を RPM を使ってのインストールを行います。 ** RPM のダウンロード [#c41c738e] Eucalyptus のバイナリは、クラウド・コントローラ(-cloud パッケージ)、クラスタ・コントローラ(-cc パッケージ)、ノード・コントローラ(-nc パッケージ)のように、複数のバイナリ・パッケージに分割されています。インストールを簡単にするために、Eucalyptus 依存するサードパーティ製のパッケージ( Rampart、Axis2C、その他の Java ライブラリ )を、1つの tar 形式のファイルにまとめてあります。 適切な tar 形式のファイルを http://open.eucalyptus.com/downloads からダウンロードしてください。 - 32 ビットに対応したマシンは、eucalyptus-1.5.2-centos-i386.tar.gz をダウンロードします。 - 64 ビットに対応したマシンは、eucalyptus-1.5.2-centos-x86_64.tar.gz をダウンロードします。 一時的な作業ディレクトリで、tar 形式のファイルを展開します。 tar zxvf eucalyptus-1.5.2-*.tar.gz cd eucalyptus-1.5.2-* その他に依存するパッケージは、CentOS 標準のリポジトリ中にあります。 ** 動作条件 [#s03e4490] CentOS の標準的なインストールを行った後は、[[Eucalyptus の動作条件>EucalyptusPrerequisites_v1.5.2]]を満たすために、次の作業を行います。 1. フロント・エンドと、ノードと、クライアント・マシンそれぞれのシステム時間を同期します(例えば NTP を使う)。 yum install -y ntp ntpdate pool.ntp.org 2.ノードのインストールを完全に終えた後は、ローカルホストの HTTP を経由して、ハイパーバイザーを制御できるように Xen の調整を行います。 yum install -y xen sed --in-place 's/#(xend-http-server no)/(xend-http-server yes)/' /etc/xen/xend-config.sxp sed --in-place 's/#(xend-address localhost)/(xend-address localhost)/' /etc/xen/xend-config.sxp /etc/init.d/xend restart また、xen が有効な kernel (dom-0) で動作させておく必要があります。 3. フロント・エンドには、Java、Apache ant、DHCP server を設置します(Eucalyptus がきちんと設定されていたとしても、これらが妥当な設定で実行されるとは限りません)。 yum install -y java-1.6.0-openjdk ant ant-nodeps dhcp bridge-utils 4. ファイアウォールのルールには、Eucalyptus コンポーネントの相互通信と、Eucalyptus と通信するクライアントとの通信を許可しなければなりません。フロント・エンド側では、ポート 8443、8773、8774 を開いておく必要があります。ノード側では、ポート 8775 を開かなくてはいけません。Elastic IP やSecurity Groups を使うつもりであれば、ファイアウォールを無効にすることを考え、Eucalyptusu を使うためにカスタマイズしたファイアウォールのルール(詳細は [[ネットワーク設定>EucalyptusNetworking_v1.5]] をご覧ください)を検討してください。フロント・エンド及びノードで、それぞれ次のように実行します。 4. ファイアウォールのルールには、Eucalyptus コンポーネントの相互通信と、Eucalyptus と通信するクライアントとの通信を許可しなければなりません。フロント・エンド側では、ポート 8443、8773、8774 を開いておく必要があります。ノード側では、ポート 8775 を開かなくてはいけません。Elastic IP やSecurity Groups を使うつもりであれば、ファイアウォールを無効にすることを考え、Eucalyptusu を使うためにカスタマイズしたファイアウォールのルール(詳細は [[ネットワーク設定>EucalyptusNetworking_v1.5.2]] をご覧ください)を検討してください。フロント・エンド及びノードで、それぞれ次のように実行します。 テキストコンソール上であれば、次のようにしてください。 - '''system-config-securityrevel''' を入力します。 - '''Security Level: Disabled''' を選びます - '''OK''' を選びます。 X 端末上では、次のようにしてください。 - '''system-config-security-level''' を入力します。 - '''Firewall'' は '''Disabled''' を選びます。 - '''SELinux''' タブを選びます。 - SELinux の設定は '''Permissive''' か '''Disabled''' にします。 ** フロント・エンドに RPM を使ってインストールします [#ef65eac0] この例では '''x86_64''' アーキテクチャを使用する場合を扱っています。32 ビットのアーキテクチャを使用している場合は、'''i386''' か '''i586''' に置き換えてください。 フロント・エンドで、依存関係にあるサードパーティ製の RPM をインストールします。 cd eucalyptus-1.5.2-rpm-deps-x86_64 rpm -Uvh aoetools-21-1.el4.x86_64.rpm \ euca-axis2c-1.5.0-2.x86_64.rpm \ euca-rampartc-1.2.0-1.x86_64.rpm \ vblade-14-1mdv2008.1.x86_64.rpm cd .. 名前に -cloud や -cc が付く RPM もインストールします。 rpm -Uvh eucalyptus-1.5.2-1.x86_64.rpm \ eucalyptus-cloud-1.5.2-1.x86_64.rpm \ eucalyptus-gl-1.5.2-1.x86_64.rpm \ eucalyptus-cc-1.5.2-1.x86_64.rpm ** ノードへ RPM を使ってインストールします [#le7fb881] それぞれの計算ノードで、依存関係にあるパッケージをインストールします。 cd eucalyptus-1.5.2-rpm-deps-x86_64 rpm -Uvh aoetools-21-1.el4.x86_64.rpm \ euca-axis2c-1.5.0-2.x86_64.rpm \ euca-rampartc-1.2.0-1.x86_64.rpm \ euca-libvirt-1.5-1.x86_64.rpm \ vblade-14-1mdv2008.1.x86_64.rpm cd .. ノード・コントローラに関連するパッケージもインストールします。 rpm -Uvh eucalyptus-1.5.2-1.x86_64.rpm \ eucalyptus-gl-1.5.2-1.x86_64.rpm \ eucalyptus-nc-1.5.2-1.x86_64.rpm ** インストール最終ステップ [#r639d819] インストールにおける最終ステップは、ユーザ 'eucalyptus'( RPM パッケージのインストール時に自動生成されます)が、すべての計算ノード上において、libvirt を通してハイパーバイザーと連携できるように設定済みかどうか確認します。簡単な動作確認の方法は、それぞれのノード上で次のコマンドを実行してみることです。 su eucalyptus -c "virsh list" コマンドの実行結果にはエラーの出力(xend に接続することができない)が含まれるかもしれませんが、すべてのドメイン一覧が表示されるのであれば(少なくとも Domain-0 があれば)、設定は適切です。 Eucalyptus サービスを起動するには、次のようにします。 フロント・エンド上: /etc/init.d/eucalyptus-cloud start /etc/init.d/eucalyptus-cc start ノード上: /etc/init.d/eucalyptus-nc start この段階で、[[システム設定>EucalyptusConfiguration_v1.5.2]] ページにおける、初回時の設定に進むことができます。 ** その他の関連する設定 [#g43b0ef1] Eucalyptus で Elastic IP や Security Group を使うつもりであれば、仮想マシンのネットワークを VLAN タグを使っての分離や、その他にも幾つかのパッケージをインストールすなければなりません。次のコマンドを実行してください。 yum install -y java-1.6.0-openjdk-devel ant ant-nodeps libvirt-devel curl-devel httpd httpd-devel apr-devel openssl-devel dhcp ---- 戻る:[[管理者ガイド (Administrator's Guide)>EucalyptusAdministratorGuide_v1.5.2]] 進む:[[システムの設定>EucalyptusConfiguration_v1.5.2]] ---- 原文:http://open.eucalyptus.com/wiki/EucalyptusSourceCodeInstallation_v1.5.2