Ringは、Swiftで使用するデバイスのリストで、他のサーバのアドレスなどを参照するのに使用します。
例えばプロクシサーバが、オブジェクトサーバのアドレスを調べるの使用します。
Ringはファイルとして置かれ、swift-ring-builderコマンドを介して作成・変更が行なえます。
作成は以下のように実行します。
# swift-ring-builder <builder_file> create <part_power> <replicas> <min_part_hours>
builder_fileは、これから作成するファイルの名前が入ります。
part_powerはパーティションの数を決めるのに使用され、2のpart_power乗の数のパーティション数になります。
※パーティションについては調査中です。パーティションの数を超えるデバイスは追加できないようです。
replicasは、ここで指定した数だけデータが冗長化されます。
例えば3が指定されていた場合は、オブジェクトを保存する際に、3つのデバイスに保存されるようになります。
min_part_hoursは特定のパーティションを連続して移動させられる時間らしいです。(調査中)
作成したbuilder_fileにデバイスを追加します。
ここでいうデバイスは、objectサーバやcontainerサーバ、accountサーバになります。
# swift-ring-builder <builder_file> add z<zone>-<ip>:<port>/<device_name>_<meta> <weight>
device_nameは、サーバ上のパスを指定します。
metaはメタデータですが、省略可能なようです。
builder_fileだけを指定して実行すると、そのbuilder_fileの情報が表示されます。
# swift-ring-builder <builder_file> test.ring, build version 3 2 partitions, 1 replicas, 2 zones, 2 devices, 100.00 balance The minimum number of hours before a partition can be reassigned is 1 Devices: id zone ip address port name weight partitions balance meta 0 1 127.0.0.1 6010 sdb1 1.00 1 50.00 1 2 127.0.0.1 6020 sdb2 1.00 1 50.00
引数なしで実行すると、ヘルプが表示されます。
# swift-ring-builder