このチュートリアルでは、Ubuntu 9.10 Server Editon の CD を使って UEC のインストールを行います。「オールインワン・コントローラ」として動作するシングルシステムと、1つ以上のノードで構成される、基本的なネットワーク構成を想定しています。(比較的)簡単に UEC に慣れたい場合には、オススメのチュートリアルです。
チュートリアルによって、インストールの仕方・設定・登録・操作・基本的な UEC のセットアップを学びます。そして、「フロントエンド」(front-end)を使ってクラウド環境を構築し、仮想マシン(VM)インスタンスを複数のノードで動作できるようになります、また、チュートリアルで学ぶこと そのものが、自分自身のプライベートクラウドを構築する手助けにもなるでしょう。
最小のクラウド・インフラを構築するためには、少なくとも次の2つの専用システムが必要です。
フロントエンドとして次のシステムが動作するためには、以下の表の環境が必要です。
ハードウェア | 最小環境 | 推奨環境 | メモ |
CPU | 1GHz | 2 x 2GHz | オールインワン・フロントエンド向けには、少なくともデュアルコア構成が望ましいでしょう。 |
メモリ | 512MB | 2GB | Java を使用するウェブ・フロントエンドは多くのメモリを使用します。 |
ディスク | 5400rpm IDE | 7200rpm SATA | 回転数が遅いディスクでも動作しますが、インスタンス起動に、とても時間がかかってしまいます。 |
ディスク容量 | 40GB | 200GB | 1つだけのイメージ・キャッシュしか使用しない場合は40GBでも十分ですが、Eucalyptus をディスクの空き容量が不足した状態で使わないほうが良いでしょう。 |
ネットワーク | 100Mbps | 1000Mbps | マシンのイメージは数百MBにもわたり、これをネットワーク上のノードにコピーする必要があります。 |
【作業中】