#contents ---- * Eucalyptus で Ubuntu Enterprise Cloud を始めてみましょう [#o7c18c16] メモ:Ubuntu 9.04 向けの文章は、[[Eucalyptus-Jaunty>Ubuntu/Eucalyptus-Jaunty]] を御覧ください。 ** 概要 [#r2080378] Eucalyptus クラウド・コンピューティングは、システムが多種多様な環境で動作するように、とても柔軟なカスタマイズが可能です。このチュートリアルでは、Eucalyptus を使ってプライベート・クラウドを構築することを取り扱います。 ** チュートリアルの目標 [#mb2821d5] チュートリアルでは、インストール方法・設定変更の仕方・実行のさせかたを学びます。ステップ1~3では "front-end"(フロントエンド) の基本的なセットアップを行います。これは、Eucalyptus で仮想マシン(VM)のインスタンスを操作する唯一のコントローラです。 ステップ4~6では、自分自身のプライベート・クラウド環境を構築する方法を取り扱います。オプションとして、RightScale (ライトスケール) というクラウド管理プラットフォームへ、自分のプライベート・クラウドを登録する方法も取り扱います。 + 準備 + インストールと設定 + Eucalyptus コンポーネントの登録 + 初めてのログインと、クラウドの登録 + 仮想マシン(VM) イメージの作成 + イメージの実行 ** ステップ1:準備 [#n22d4873] Eucalyptus には、以下の高水準なパッケージを含んでいます。 + eucalyptus-cc - Cluster Controller (クラスタ・コントローラ) です。仮想ネットワーク・オーバレイ機能のサポートを含みます。 + eucalyptus-cloud - フロントエンド・サービス(クラウド・コントローラ)だけでなく、ストレージシステムである Walrus(ウォールラス)も含みます。 + eucalyptus-nc - 個々の仮想マシン(VM)を管理するための、Node Controller (ノードコントローラ)です。 基本的なEucalyptusセットアップでは、システムは2台のマシン(フロントエンドとノード)で構成されます。フロントエンドの構成では、eucalyptus-cloudとeucalyptus-ccを実行します。ノードは、ノード・コントローラ(eucalyptus-nc)を実行します。複数のホストを用いた、より複雑なセットアップを行うことで、クラウド・コントローラとクラスタ・コントローラを切り離すことができます。次の図は、シンプルなセットアップ構成図です。 [fig] パッケージ等を使ってインストールをする前に、Eucalyptusシステムを完全に動作させるためには、ほかにも幾つかの必要条件があります。 - ユーザが証明書をリクエストした時に、Eucalyptus administrator toolsはクラウド管理者あてにメールで通知します。クラウド・コントローラは、ホスト名 mailhost を経由してメールを送ります。メールを送れるようにするための最も簡単な方法は、'postfix'パッケージを組み込むことです。いわゆる localhost を mailhost に置き換え(例:/etc/hosts へ記述を追加する)ことにより、メール送信が可能になります。クラウド・コントローラのホスト上で次のように入力してください。 $ sudo apt-get install postfix # 表示される質問に回答 (「Internet Site」を推奨) $ sudo vi /etc/hosts # エディタでlocalhost 行に「mailhost」を追加 $ grep mailhost /etc/hosts 127.0.0.1 localhost mailhost # このように記述がされていれば完了。 - 個々のノードで、マシン上でメインとして使うイーサネット・インターフェースを、ネットワーク・ブリッジとして設定します(詳細は[[Ubuntu Server Guide Bridging>http://doc.ubuntu.com/ubuntu/serverguide/C/network-configuration.html#bridging]]を御覧ください)。ノード・コントローラでブリッジの設定を行うのは、仮想マシンがネットワーク接続が可能になるようにするためです。&br; 注意:ノードのブリッジ・デバイス名称は覚えておいてください(このチュートリアルでは、ブリッジ・デバイスの名前が「br0」であると仮定します。 - 標準のEucalyptusの構成では、DHCPサーバにより動的なIPアドレスの割り当てを行うことを想定しています。仮想マシンがローカルネットワークにブリッジされますので、IPアドレスを受け取るためのDHCPクライアントを実行しても構いません。 - Eucalyptusクライアントとして使用したいすべてのホストにおいて、euca2oolsパッケージをインストールしておいた方がよいでしょう。euca2oolsパッケージは、universeリポジトリから取得できます。 $ sudo apt-get install euca2ools また、EC2 や S3 と互換性のある API は、Eucalyptus でも多分動作するでしょう。 - ファイアウォールの外側から Eucalyptus にアクセスをしたい場合(すなわち、euca2ools ツール側とクラウド・コントローラが、ファイアウォールとは異なるネットワークにある場合)、クラウド・コントローラ側でポート 8773 を開いておく必要があります。更に、Eucalyptusにクラウド管理プラットフォームも使用する場合は、ポート 8774 に加え、ポート 8443 も開いておく必要があります。 ** ステップ2:インストールと設定 [#vb21f8f0] ** ステップ3:Eucalyptus コンポーネントの登録 [#i33d13bd] ** ステップ4:初めてのログインと、クラウドの登録 [#kbfb7dc7] ** ステップ5:仮想マシン(VM) イメージの作成 [#ud66e5fc] ---- 原文:https://help.ubuntu.com/community/Eucalyptus